研究活動レポート / 前田 大光
前田大光フェローらが日本液晶学会論文賞(C部門)を受賞しました
2024 / 09 / 24
2024 / 09 / 24
2024年9月12日、前田大光フェローと羽毛田洋平准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)が、日本液晶学会討論会にて論文賞(C部門)を授与されました。この賞は、液晶関連学会および学術雑誌、書籍等において発表された優秀なレビュー、総説論文等(ただし、日本液晶学会誌に掲載されたものは除く)の著者に与えられる賞です。
前田フェローらは受賞対象となった総説論文で、π電子系(二重結合などを持つ分子)への電荷の導入により得られる荷電π電子系に焦点を当て、ペアリング・集合化挙動に関してまとめました。荷電π電子系の間には静電力と分散力が相互作用としてはたらき、カチオンとアニオンの組み合わせによって、結晶や液晶などにおいて多様な規則配列構造の構築が実現します。荷電π電子系イオンペアの探索は端緒についたばかりであるものの、液晶化学にも多大に貢献し、将来、新たな材料・デバイスの開発などへと応用展開されることが期待されます。
写真: 前田フェロー(左)、2023年度日本液晶学会会長 山本潤氏(右)
〇受賞対象総説論文
総説論文名 :π-Electronic ion pairs: building blocks for supramolecular nanoarchitectonics via iπ-iπ interactions
著 者 :Yohei Haketa†, Kazuhisa Yamasumi†, Hiromitsu Maeda (†equally contributed)
発表雑誌 :Chemical Society Reviews 2023, 52, 7170-7196
DOI:https://doi.org/10.1039/D3CS00581J
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