研究活動レポート / 荒井 秀典

荒井秀典フェロー企画「ウェルビーイングに関するシンポジウム」を開催しました

2026 / 03 / 19

2026 / 03 / 19

2026年3月15日、荒井秀典フェローが自身が企画したシンポジウム「ウェルビーイングに関するシンポジウム」を開催しました。荒井フェローによる開会の挨拶と「高齢者のWell-beingを考える」と題した基調講演で開会し、3名の研究者による発表と総合討論が行われました。立命館大学において高齢者のウェルビーイング研究の拠点を作るべく、そのキックオフシンポジウムとして、医療・社会学・ソーシャルデザイン・世代間関係の視点から発表と議論が交わされました。

 

●「データの見方は、地域の味方」
早川 岳人
立命館大学 衣笠総合研究機構 教授
地域健康社会学研究センター センター長

 

早川岳人教授は、公衆衛生学の視点から、高齢者のウェルビーイングについて、健康寿命を延ばすためにデータを活用することの意義について解説しました。また、人々が安心して暮らせる地域づくりの重要性を強調し、立命館大学における高齢者のWell-being研究拠点の形成に向けた期待を述べました。

 

●「高齢者の生きがい創出を目指すソーシャルデザインの実践」
永野 聡
立命館大学産業社会学部 教授

 

永野聡教授は、ACP(人生会議)が日本において普及していない現状に触れ、高齢者が本当に望んでいる医療に関して本音を抽出するために開発したボードゲームとその実証結果について解説しました。また、AIとグリーフケアの可能性についても紹介し、ジェロントロジー研究の広がりへの展望を述べました。

 

●「世代分断型社会におけるエイジズム低減とWell-being向上-寛容性を基盤とした多世代交流型介入の構築」
清家 理
立命館大学スポーツ健康科学部 教授

 

清家理教授は、高齢者本人だけでなく子どもへのエイジズム低減と世代間関係の再設計が、高齢者のウェルビーイングを支える可能性があると解説しました。エイジズムが形成される幼少期から適切に介入し、多世代交流を通して世代分断を解消し、人々がお互いを尊重し合う社会を目指すことの重要性について述べました。

 

総合討論では参加者よりコメント・質問が寄せられたほか、荒井フェローによる各講演の総括や、さらなる研究発展に向けた論点の深堀りが行われました。高齢者のウェルビーイングを中心にさまざまな視点やアプローチが共有され、研究拠点形成に向けた重要な一歩となりました。

 

 

 

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