研究活動レポート / 中川 毅 / 北場 育子
中川毅フェローと北場育子アソシエイトフェローが、メディア関係者へ研究課題「「暴れる気候」と人類の過去・現在・未来」を紹介しました
2024 / 08 / 27
2024 / 08 / 27
2024年8月20日(火)、立命館大学は、立命館大学東京キャンパスにて、中川毅フェロー(古気候学研究センター長)を領域代表として採択された、2024年度科学研究費・学術変革領域研究(A)「「暴れる気候」と人類の過去・現在・未来」の内容を紹介する、記者レクチャー会を開催しました。
中川フェローによる本研究課題の概要説明の後、6つの計画研究班(※)の活動スケジュール紹介と、全体での質疑応答を行いました。
本研究では、地球温暖化などの「気候変動」や豪雨などの「異常気象」とは異なり、気候が慢性的に不安定化し、気候災害が頻発するモードを「暴れる気候」と呼び、その実相とメカニズム、過去の文明に及ぼしてきた影響、現代社会に及びつつある影響、そして未来に取りうる適応戦略について、文理の垣根を超えた包括的な検討を行います。
本領域研究では、「年縞」と呼ばれる特殊な堆積物の分析、次世代年代測定技術の開発、日本およびマヤ地域のスター級の遺跡発掘、最先端の気候モデルや防災モデルによるシミュレーションを組み合わせることで、過去の出来事を詳細に復元し、持続可能な未来に向けた啓示を模索します。
中川フェローは「面白い研究であると信じている。これから5年間、本気でやるので見ていてほしい。社会に伝えてほしい」と語り、研究チームの熱意を参加された25名のメディア関係者に共有しました。
中川フェロー、北場アソシエイトフェローらの研究活動にご注目ください。
※計画研究班の名称と各班の代表者は以下の通りです。
・年代班/東京大学総合研究博物館 大森貴之特任研究員
・古気候班/立命館大学総合科学技術研究機構 北場育子准教授
・日本考古班/学習院女子大学国際文化交流学部 工藤雄一郎准教授
・マヤ考古・歴史班/茨城大学人文社会科学部 青山和夫教授
・気候モデル班/筑波大学生命環境系 植田宏昭教授
・影響と適応班/東京大学農学部 吉田丈人教授
あわせて以下のページもご覧ください。
中川毅フェローが立命館大学初となる科研費・学術変革領域研究(A) での領域代表に採択されました (RARAウェブサイト)