研究活動レポート / 岡田 志麻
岡田志麻フェローがJapan Super Science Fairでワークショップを開催しました
2023 / 11 / 15
2023 / 11 / 15
岡田志麻フェローが2023年11月3日から7日にかけて立命館高等学校で開催されたJapan Super Science Fair(JSSF)で “Can robots & computers understand human minds?” のテーマの下、「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」を体験するワークショップを開催しました。今年で21回目の開催となるJSSFは海外の理数教育に力を入れている高校や将来の国際的な科学技術人材の育成を目的として文部科学省が指定するスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)校を中心に世界20の国と地域から31校、国内からは立命館高校を含む12校が参加し、科学を媒体として交流しました。
岡田フェローはワークショップの冒頭で行った講義で、人間と機械が融合する「サイバネティックス」という学術分野の歴史や人間の交感神経・副交感神経が作用する仕組み、人間の脳波を検出し機械へ伝達することで人間が考えた通りに機械を操作するBMIの技術が医療リハビリテーションの分野で活用されている事例などを紹介しました。続いて、ランダムに班分けされた生徒たちのアイスブレイクのために心拍計測装置を装着しながらポーカーゲームを行うセッションを設けたのち、筋収縮に伴い生じる電気信号を計測してロボットの回転動作に変換するプログラムを用いた「ロボサッカー」のトーナメント戦を行いました。
生徒たちはロボサッカーに興じる中で、しきい値を調節することで少ない筋刺激を大きな回転動作に変換できることを身をもって体験し、人間が考えた通りに機械が動くBMI技術の楽しさや難しさを実感したようでした。