研究活動レポート / 和田 有史

和田有史アソシエイトフェローらが匂い物質提示装置で特許を取得しました

2023 / 09 / 28

2023 / 09 / 28

和田有史アソシエイトフェローが立命館グローバル・イノベーション研究機構研究員の天野祥吾氏他3名と共同で開発した匂い物質提示装置に関して、2023年9月に特許を取得しました。

 

本装置は、食物の匂いを被験者に提示する際に、人の呼吸の呼気と吸気にあわせて匂い物質を嗅覚受容体のある嗅粘膜に提示することを可能にします。

 

味覚と嗅覚は強い関係で結ばれており、食物の匂いを知覚することは味を感じる要素の一つとして知られています。人は食物を食べる際に、吸気時に外界からの匂いを知覚し、呼気時に鼻から抜ける口の匂いを知覚していて、後者の方が味覚への影響が大きい可能性があります。

 

従来の匂い物質提示装置は全て吸気時でしか匂いが提示されませんでしたが、この度開発された本装置を用いることで鼻孔から吸気と呼気に連動した匂い物質の提示が可能になりました。様々な食物・飲料を摂取しながらVR映像などを組み合わせることで、より一層実際に食事をしている感覚に近い食の疑似体験を提供できるようになる可能性があります。

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