研究活動レポート / 林 勇吾

AIを用いた仮想パートナーとの集団問題解決に関する研究状況について

2023 / 04 / 01

2023 / 04 / 01

林勇吾アソシエイトフェローらが取り組む本研究では、集団での協同問題解決において、グループのどのような振る舞いが、新しい視点を発見して問題の解決に有効なのかを実験的に検討しました。


本研究では、錯視の原理を応用した規則発見課題(林・三輪・森田,2007, 認知科学)を題材として、5名の仮想的なグループメンバー(会話エージェント)が チャットを通じて実験参加者1名と一緒に問題解決を行います。
この実験では、社会心理学の分野で批判的な思考や創造性を促進するうえで有用とされている異なる意見を提示する「少数派」の存在が問題解決にどのような影響を及ぼすのかを検討しました。


実験の結果、1名の異なる意見を提示する少数派条件のほうが3名の異なる意見を提示する対立条件よりも問題解決における視点取得のプロセスを促進することが明らかになりました。この結果は,人の集団問題解決で知識創発にどういったインタラクションの要因が有効かを示すことができました。

 

論文はこちらからご覧ください。

 

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