布山美慕アソシエイトフェローらの研究成果がPhilosophical Transactions of the Royal Society Aに掲載されました

布山美慕アソシエイトフェローがJST CREST「量子的認知状態の遷移とその効果：不定性の価値と制御」の共同研究者のAndrei Khrennikov教授、小澤正直教授と執筆した論文が、Philosophical Transactions of the Royal Society Aに掲載されました。

本論文は、Quantum cognitionやQuanum-like cognitionと呼ばれる研究領域に対し、新しい観測のクラスであるsharp repeatable non-projective measurementsを提案する論文です。これまで広く使用されてきた射影測定では説明できない現象が説明できます。また、非古典性にはオブザーバブルの非可換性と状態変化の非可換性の二種類があることを指摘し、認知における量子性（非古典性）が、前者のみならず、後者あるいはこれらの両方に起因する可能性を示唆しています。

論文名：Quantum-like cognition and decision-making in the light of quantum measurement theory
著者：Miho Fuyama, Andrei Khrennikov (Linnaeus University), Masanao Ozawa (Chubu University, Nagoya University, RIKEN, Ritsumeikan University)
発表雑誌：Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical, Physical and Engineering Sciences
掲載日：2025年11月27日
URL：https://doi.org/10.1098/rsta.2024.0372