研究活動レポート / 末近 浩太
末近浩太フェローが台北・台中で中東情勢・政治に関する研究報告を行いました
2024 / 11 / 27
2024 / 11 / 27
2024年11月7日と8日、末近浩太フェローが台北の外交及び国際事務学院で開かれた国際シンポジウムと、台中の中興大学で催された国際関係学会2024年大会で、それぞれ中東情勢・政治に関する研究報告を行いました。
外交及び国際事務学院では、 “The International Symposium on Contemporary International Conflicts and Theirs Impacts on International Security”と題した国際シンポジウムにて、今夏以降レバノン情勢が悪化――ヒズブッラーとイスラエルとの戦闘が激化――した背景と最近の停戦に向けての動きについての分析を披露し、各国から参加した研究者や実務家と議論を交わしました。
国際関係学会2024年大会では、“Reconstruction of the New International Political and Economic Order: The Multifaceted Challenges of Military, Democracy, Economy, and Technology”というテーマが掲げられ、末近フェローは中東政治に関するパネルで、九州大学の山尾大准教授とともに、最新のコンジョイント実験を用いたレバノン政治研究の成果を報告しました。レバノンでは、宗派への帰属意識が政治を動かす大きな要因であると長らく考えられてきましたが、本研究では、一般市民が支持政党を選択する際には宗派よりも諸外国との関係を重視していることが明らかになりました。この最新の中東政治研究の成果をめぐって、現地の研究者や専門家と活発な議論が行われました。
(写真:台中・中興大学での国際関係学会での様子)