研究活動レポート / 廣野 美和
廣野美和アソシエイトフェロー編纂の特集号が災害研究の主要国際学術誌Disastersに掲載されました
2024 / 06 / 27
2024 / 06 / 27
廣野美和アソシエイトフェローがプロジェクト・リーダーを務めた立命館大学アジア・日本研究所のプロジェクトの研究成果が、災害研究の主要国際学術誌Disastersに掲載されました。立命館大学グローバル教養学部の教員やオーストラリア国立大学の教員らと取り組んだ「アジアにおける現地主導の災害管理と人道支援」の共同研究の成果を8本の論文にまとめました。そのうち、廣野アソシエイトフェローはプロジェクトの趣旨を示す導入の論文、人道支援における華僑の役割に関する単著論文、そして災害復興支援の新方法論を編み出すための共同研究に関する論文を担当しました。これら3本の論文を含む6本の論文は、オープンアクセスでご覧いただけます。
本プロジェクトでは、アジアにおける災害管理と人道支援が、被災地の文化、歴史、伝統などから発展した、現地ならではの災害対応能力を看過している現状を課題として取り上げています。コミュニティがもつ災害管理に関わる「知」に注目する重要性を様々な専門分野の視点から論じ、中国、日本、インドネシア、フィリピンの事例を対象に、コミュニティの「知」が災害時の人命救助や災害管理に与える影響を分析的枠組みを通して検証しています。本研究成果は、しばしば軽視されがちなコミュニティの知とキャパシティを再考し、より適切で効果的な災害管理と人道支援へ繋がることが期待されます。
詳しくは以下をご覧ください。
学術誌名:Disasters: Volume 48, Issue S1
特集名:Local knowledge as the basis of disaster management and humanitarian assistance
発刊年月:2024年7月
URL: https://onlinelibrary.wiley.com/toc/14677717/2024/48/S1