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RARA Newsletter vol.5 (転載) 「幸福の国」デンマークを訪ね、ウェルビーイングについて考察する ──RARAアソシエイトフェロー橋本健志 × 桜井良 対談
2024 / 06 / 04
2024 / 06 / 04
RARA Newsletter vol.5
「幸福の国」デンマークを訪ね、ウェルビーイングについて考察する
──RARAアソシエイトフェロー橋本健志 × 桜井良 対談
(2024年5月に登録者にメールでお届けしたNewsletterを転載したものです。Newsletterへの配信登録はこちらから)
初夏の日差しに若葉が輝く季節となりました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。立命館先進研究アカデミー(RARA)より、Newsletter vol.5をお届けいたします。
「次世代研究大学」を掲げる立命館大学では、さらなる研究高度化を牽引する制度としてRARAを設立。大学の中核を担う研究者たちを「RARAフェロー」として、またRARAフェローへのステップアップに向けて実績を積み重ねる研究者を「RARAアソシエイトフェロー」に任命し、一人ひとりが掲げる研究目標やキャリアに応じた最適な研究支援を行っております。
今回のNewsletterでは、橋本健志・スポーツ健康科学部教授と桜井良・政策科学部准教授の対談をお届けします。ともにRARAアソシエイトフェローとして、研究活動と成果発信を進めています。
橋本アソシエイトフェローと桜井アソシエイトフェローの二人は、昨年9月にデンマークを視察しました。
立命館大学では、2030年までに大学として実現したい姿として「R2030チャレンジ・デザイン」を掲げており、中でも健康・長寿・QOLを総合した研究教育展開(健康・ウェルフェアにおける新展開)はその柱のひとつです。
デンマークは国連の世界幸福度調査の上位常連国として知られており、2024年は2位。高福祉国家でありながら、2023年のIMDの世界競争力ランキングでも1位と、競争力においても際立っています。
視察では「幸せの国」デンマークに暮らす個人や組織がどのようにウェルビーイングを認識・実践しているのか、ヒアリングや対話を通じて調査し、豊かな社会づくりや社会課題解決にアカデミアがどのように貢献できるのか、ヒントを探ってきました。
先進的なスマートシティとして知られるデンマーク第2の都市オーフスの著名な公立図書館「DOKK1(ドック1)」訪問の際の写真
本対談では二人が自身の研究テーマをもとにデンマーク視察を振り返り、幸福やウェルビーイングについて考察します。
(以下、対談内容をライターが構成しました)
なぜ運動は体にいいのか。健康に有効な運動や栄養とは
橋本 私の研究テーマをご紹介します。健康のため、運動は体にいいと一般的に言われていますが、なぜ体にいいのでしょうか。運動中はいろんな生理活性物質が出てきますが、それがいろんな臓器にどう働くのか、骨格筋や脳、肝臓などにどう働きかけ、どう健康状態に導くのかといったことを研究しています。
そういった働きをベースに、どのような運動や栄養が競技力の向上や健康に貢献するのか、有効な運動や栄養処方を開発し、社会実装していきたいと考えています。
例えば、運動することで乳酸という物質が蓄積することは知られています。一般的には疲労物質であるとか、筋肉痛の原因だと言われることが多いのですが、実際はその逆で、疲労物質どころか、運動したり、色々と考えたりする上で重要なエネルギー源なんです。乳酸をうまく活用して運動すると実は非常に良い効果が得られるという研究成果を出してきました。私の代表的な研究の一つです。
私の研究対象としている臓器には脳も入っており、ウェルビーイングや幸福というテーマにも深く関わるため、今回の視察に参加しました。
野生動物と人はいかに共存できるか
桜井 私は自然と人、特に野生動物と人がいかに共存できるかをテーマに研究をしています。
例えば熊について、昨年は全国でたくさん出没し、大きな問題になりましたが、どうしたら熊と共存していけるのでしょうか。熊をただ駆除するだけでは持続可能な社会であるとはいえず、我々人間側が意識を変え、行動を変えて熊と共存できる持続可能な社会づくりに貢献していく必要があると思っています。
主に社会科学のアプローチで、どのような地域や社会をこれから作っていけば、熊や他の動物と人間が共存できるか。例えば研究者と行政や地域住民など、いろんな人が一緒に活動していく。あるいは環境教育や普及・啓発をして、被害を防ぐための知識やスキルを身につけた上で、その先に共存があるんじゃないかと思っています。
2024年3月発売の新著。これまでの研究成果を踏まえ執筆した環境教育プログラムの評価手法や理論を解説する入門書。
北海道・知床半島でヒグマの人身被害が起きない理由
具体的には、北海道の知床半島は世界的に最もヒグマが高密度で生息している場所の一つと言われています。年間100万人以上の観光客が訪れますが、記録上、住民や観光客への人身被害は起きていません。
これはかなり特筆すべきことで、知床に熊と人間が共存するヒントがあるのではないかと、環境教育や学校教育などを調査しながら、熊と共存できる社会づくりを研究しています。
知床での学生の実習の様子。ヒグマが生息する森を歩きながら共存の方法を考える。
橋本 興味深いですね。知床の調査で、何かヒントは見つかっているんでしょうか。
桜井 一つの特徴として、知床半島の世界自然遺産に接するウトロという場所の学校教育では、カリキュラムの中でヒグマの生態や出会った時の対処法などの授業を行っています。
子どもたちが真面目に取り組んでいて、熊について詳しくなって、子どもから親にも伝わることで学校を中心に必要な知識が広がっていっています。日本全国で熊が出没し、多くの研究者が熊に関する教育をカリキュラムに採り入れるべきだと訴えてはいるものの、実際に全校生徒に授業を行っている例は珍しいです。環境教育が熊と共存する地域づくりに効いているのではと思っています。
橋本先生に伺いたいのは、私自身もフットサルなどの運動が大好きで欠かせないのですが、運動をしない時期が続くとメンタルが沈んでいくような感覚があります。定期的なスポーツの習慣とウェルビーイングとの関係は明らかになってきているのでしょうか。
身体活動とウェルビーイングの関係とは
橋本 実際、身体活動とウェルビーイングの指標については相関が出てきているんです。身体活動から発生するいろんな物質が脳に働いて、いろんな作用をもたらすとも考えていますが、一方でフットサルなど、みんなと一緒にスポーツをする中で、当然身体的な活動だけではなく、周囲とのコミュニケーションや楽しい時間の共有といった要素もウェルビーイングに関わっていると思うんです。
まずは物質的な働きを整理して、その他の因子については私たちの専門からは少し離れるところになるので、いろんな専門家とのネットワークを活用して意見を伺いながら、研究として進めていきます。
桜井 なるほど。確かに一人でランニングするよりも団体競技が好きなのは、身体的な理由だけではないのかもしれませんね。もう一つ、私自身、フットサルができない時期には、よく毎晩のようにプレーしている夢をみるんです。体が欲していることが夢に出るのは、何か関連があるのでしょうか。
橋本 興味深いですね。これからまさに睡眠の研究も始めようと思っているところで、実際に寝ているときにどういった脳の整理ができているのかについて検討していきたいです。
デンマークで感じた「心の余裕」と「オンオフの切り替え」
桜井 デンマーク視察で地元の人々と交流し、私が感じたことは、あくまで私の主観的な感想ですが、日本と比べて心に余裕があるということです。
リーダーシップや起業家教育で世界的に著名なデンマークのビジネス・デザインスクールKAOSPILOT(カオスパイロット)を訪れた時のことです。世界中から社会課題の解決や起業を目指す人にスキルやマインドを身につける学校です。
KAOSPILOT訪問の際の写真
本当に些細なことなのですが、カオスパイロットで講師の先生との打ち合わせが終わって午後4時ぐらいに失礼しようとしたところ、先生が「ビールを1杯みんなにご馳走したい」とおっしゃって、近場で我々の人数分のビールを買ってきてくれて、学校の屋上に行っていただきました。
ですが先生は一緒に飲むわけではなく、「自分は妻が迎えに来るから帰ります」と言って颯爽と帰って行ったんです。そんなことがあり、日本だったら多分まだ午後4時でビールは飲まないし、例えばそういうことがあったとしても、日本だったら付き合いということで「一緒に飲みましょう」となることが多く、颯爽と帰れないと思うんですよね。
仕事と生活の切り分けや「心の余裕」をどうつくっていくかが一つ課題だと感じましたね。
橋本 あの時のビールは美味しかったですね(笑)。屋上からの景色も素晴らしかった。
私もデンマークに何回か行く中でずっと思っていたのが、「アフターファイブ」というか、午後4時ごろに仕事や授業をしっかり終えて、その後の時間がすごく長く、充実した時間を過ごしているということです。例えば3、4時間くらい公園で子どもたちと遊んだり、いろんな活動をしたりと、仕事以外の時間を大切に過ごしていて、本当にそれぞれが「自分の人生を生きている」と痛感しました。
日本で同じ働き方ができるのか
桜井 私もオンオフがはっきりできているデンマークの人はいいなと思いながら見ていました。同時に、同じ仕事の仕方が日本でもできるのかどうかは考えることが多かったです。どうしても仕事が終わらず、気づいたら研究室で数時間、深夜までいることも多い中で、デンマークのような仕事の仕方は日本でも実践できるのでしょうか。
橋本 私自身、太陽の光を浴びて心地よい風を受けながら散歩するのが大好きで、大事なことだと思っています。やはり日本でデンマーク的なウェルビーイングを実践するには、ちょっとシステム全体を変えていかないと、すぐにはうまくいかないと思います。
今後、仕事のあり方としてテクノロジーやAIが発達し生産性が高まる中で、空いた時間をうまく楽しめるようなマインドが日本でもできてくるといいのかなと思いますが、生産性が高まったとして、幸せにのんびり過ごすということが自分にとってできるのかどうかは、自問自答していますね。
桜井 技術が発展し、オンラインでの打ち合わせがいつでもどこでもできるようになり、逆に延々と仕事ができるようになってしまっていますね。土日もメールをチェックしたり、夜も何か仕事に関係することをやり続けたりしていると、いつかダウンするということは経験上わかっているので、やはりオンとオフの切り替えは意識してできる限りやっていきたいですね。
橋本 かつて学会があるときは大学の授業を休講にしていましたが、今はオンラインで授業ができるので、休講にすることは減りました。学会ではどっぷりと研究を楽しみたいところですが、せわしなく、ちょっと窮屈になってきている感じもしますね。
アメリカでもやはり決められた時間でオンオフを切り分ける傾向にあると思いますが、日本でも気持ちよく切り替えができるようになるといいですね。
RARA設立記念のシンポジウムで、ゲストの東京大学史料編纂所の本郷和人教授が「本来、日本人はのんびりしているし、ぬるいんです」と指摘していましたね。周囲の国と付き合いのない時代はのんびりしていて、明治維新以降に諸外国が良くも悪くも様々な影響や外圧を与えてくるようになり、日本人はのんびりしてはいられなくなったと。
今、システム全体が変わる中で、我々一人ひとりがそれを「外圧」に感じてより窮屈になっていくのではなく、意識的にウェルビーイングを実践する意識を持つことで変わってくる可能性もあるかもしれませんね。
桜井 そのためには自分自身、一人ひとりが行動に移していく必要がありますね。周囲が「土日に会議をしよう」と言っている中で多少浮いてしまうこともあるかもしれませんが、「私はもう土日は仕事しません」という意思表示や行動を取っていくことが大事なんじゃないかなと思いますね。そうしないといつまでもデンマークやアメリカのようなオンオフを切り分けた生活ができない。
また、私自身の研究テーマの一つが自然なので、最近は森林浴の回復効果が知られるようになってきましたが、少しの間でもクオリティの高い、自然に触れる時間を作るようにすることが大事だと思いますね。
ウェルビーイングの「定義」とは
橋本 国内でも「幸福の要素」を聞くと、全世代で「健康」が上位に上がってくるということで、身体機能を高めて健康増進やスポーツパフォーマンスを上げる研究をしていますが、ウェルビーイングって本当に興味深いですよね。
先日開かれた「BKC開設30周年記念企画 身体圏研究連続シンポジウム」で総合心理学部 副学部長・准教授の鈴木華子先生が、ウェルビーイングについて「自分がやりたいことをできている状態」と定義されていたのが印象的でした。
その定義の中で、生きづらさを感じている方や障害を持っておられる方に対して、いろんな尺度で研究されていて非常に興味深かったんです。やはり自分がやりたいことが見つかっている状態で、それができる環境と、そこに自分を置いている状態が、確かにウェルビーイングの重要な要素なのかなと思っています。
「運動がウェルビーイングと関係がある」ということについて、物質的な要素とそれ以外の要素の切り分けが難しいですが、難しいが故に興味深く、研究を進めていきたいです。デンマークでのいろんな方との対話を通して改めて実感したことですね。
私たちは、やりたいことをやれているか?
桜井 私がデンマークで感じたことは、「やりたいことをやれている状態」を大切にしたいということです。
最も身近な例で言うと、私自身、周囲の大学院生や研究者と日々いろんな打ち合わせをしながら共同研究を進めているわけですが、そのときにどうしても研究内容の話ばかりになってしまいがちです。
ですが、まずはモチベーションの話や、今どういう精神状態にあるか、特に心配や不安がなく研究に取り組めているか、自分がやりたいことと一致しているか、今手がけている研究が今後のキャリアにどう繋がるかといったことをまずは話して、ウェルビーイングが前提としてあった上で、研究内容についての話を進めるという段取りを心がけるようにしています。
デンマークに行って感じたのは、まず研究の前に精神面のモチベーションやウェルビーイングの話をしようと。橋本先生が今おっしゃった「やりたいことができている環境かどうか」が本当に大事で、そうでないと研究内容や論文も良いものにならないのではないかと思い、たくさん対話するように心がけ、実践しています。
橋本 桜井先生自身はやりたいことができていますか。
桜井 私自身は自由な研究活動と教育と若手研究者の育成、自分のやりたいことをかなり実現できる環境や職場にいるなと心から感じています。
橋本 私もそうなんですよ。やりたいことが多すぎて、それが大変だなとは感じていますが。元々高校生の頃に医学の道に興味があって、物質がどういうふうに人の心を決めるのかにも興味があり、いろんな興味を繋ぎ合わせることで今のテーマに至りました。
いろんな学生と対話しながら、学生の興味をなんとか具体化して研究に繋げ、社会に実装していく一つのやり方だと楽しんでいます。一方で興味がありすぎて、時間の問題や現在の環境で全ての興味を具体化できないという点には悩んでいますね。
桜井 なかなかやりたいことがなくて困っている人もいる中で、やりたいことが多すぎて困っている橋本先生は羨ましい。さすがですね。
橋本先生が元々医学に関心があったというお話をされていましたが、私も思い返してみると一番の原体験は小学生のときにいつも家族との旅行でハイキングをしたり、自然に触れたりしていたことです。
中学生の頃に読んだ新聞記事で、大学の先生が書いていた「鹿が増えすぎている問題を解決するため、絶滅した狼を日本の森に復活させるべきだ」という内容を読んで、大学の先生になりたいと志しました。やはり最初に志したことが強いモチベーションになり、いつか原点回帰すると感じています。
やりたいことがないと悩んでいる人には、「本当に自分は何に興味があり、何が好きなのか」、原体験を探ると、そこに答えがあるのかもしれないですね。
橋本 私自身もそう感じます。また、よくチャレンジ精神や主体性と言われますが、やはり何か興味を持ったことに対して、スモールスタートでもいいので失敗を恐れずにやってみることを大事にしています。「失敗は成功の母」という言葉も大好きです。やってみないとわからない。学生に対しても、一番身近な存在である息子に対しても、チャレンジの土台や環境づくりをやっていきたいですね。
RARAの研究者に通ずる「人のため、ハピネスのため」
桜井 RARAで素晴らしい業績をあげている先生方といつもお会いしてお話をする中で、業績だけではなくて、その先にある「人のため、ハッピーな社会のため」というイメージができている方が多く、刺激をいただいています。
私自身は野生動物と人との共存を模索していますが、本当に子どもから大人まで、また研究者も行政も住民も、いろんな人や野生動物がハッピーになれるような社会を作りたい。熊も含めてです。そのために研究をしていきたいと思っています。
そこで大事になってくると思っているのが、他者を信用する、信頼する、受け入れるということなのかなと。実践するのは難しいことなんですが。
デンマークでは市民参加型でボトムアップの街づくりをしているといろんな方がおっしゃっていました。根底にあるのは「人の力を信用している」ということ。みんなで判断し、その判断を尊重しているとおっしゃる方が多く、なかなか難しいことだと思いますが、他の人を信頼するというのはデンマークの人の強みだと思っています。
私の研究でもできる限りいろんな人やプレーヤーと協働し連携しながら、人に対してだけでなく、動物や物に対しても許容力、受け容れる力のある社会や人材育成に貢献したいと思っています。その先にあるのは絶滅した動物、つまり、オオカミやカワウソさえも受け容れられる力が育まれるのではないかと思っています。
橋本 同感ですね。私はデンマークで共同研究を手がけていますが、80歳に近い大御所の先生が、本当に学生をリスペクトしている姿が印象的でした。
私たちの分野では論文であまり学生を責任著者にすることは少ないのですが、大学院生を第一著者にして、対等にリスペクトしながら議論している姿を見て、参考にしています。他の研究者や学生たちとは互いをリスペクトして対等に議論しながら、いい形で研究を進めていきたいです。
RARAで先日、みんなが集まったときにウェルビーイングがテーマになり、いろんな先生がいろんな価値観でそれぞれに尖った研究を進めておられ、本当に面白い環境だと思いました。
やりたいことが増えてさらに困ってしまいますが、私たちは運動や食事、栄養など、日常に即したテーマを扱っていますので、いろんな先生方との対話を通して新しいアプローチをしていきたいです。特に心理系や社会科学系など、文理を超えた要素をどんどん採り入れて研究に広がりを持たせ、発展させていきたいなと強く感じています。
桜井 おっしゃる通り、RARAには人のハピネスに貢献する、多様な研究を手がける先生がおられて、その一員であることが幸せですね。先日のRARAの会合である先生のスピーチを聞いて、心が奮い立つような思いをすることがありました。
私自身も他の人に元気を与えたり、他者のハッピーに貢献できるような研究者を目指したいと思っています。
橋本 ハピネスに関連して、デンマークで国内10位以内の成績水準を誇る「自由高校」(Det Frie Gymnasium)を訪れた際に、高校1年生とウェルビーイングについて会話ができ、世代を超えて、立場の違う価値観やウェルビーイングに触れることの大切さを感じました。高校生たちは友達や家族など周囲の人たちとのスモールワールドの心地良さを「幸せ」と口々に語っていました。
グループで出た「幸せ」のカタチを高校生たちに描いてもらいました。
確かに「足るを知る」という世界観も重要だと思いますが、一方で現在は情報社会で、いろんな刺激があります。スモールワールドで満足するだけでなく、広い世界に対する楽しさを見出し、刺激を力に変えていく要素も大事なのではないかとも感じました。
そういった点については、RARAを通じて社会科学の先生方との対話を通じて整理していきたいと思っています。
もしRARAや私たちの研究に興味を持っていただけましたら、どんどん声を掛けていただけたら嬉しいです。
RARAでは今後もRARAフェロー・アソシエイトフェローの取り組みや成果を様々な形で発信していきます。
RARA Newsletterに対するご意見・ご感想はこちらまで。今回の対談を通じて、みなさまがウェルビーイングや幸せについて意識する機会になれば幸いです。
(2024年5月28日配信)
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