研究活動レポート / 廣野 美和

廣野美和アソシエイトフェローがネパールにて海外研修事業を実施しました

2024 / 02 / 22

2024 / 02 / 22

2024年1月、廣野美和アソシエイトフェローがグローバル教養学部(GLA)の学生と立命館慶祥高校の生徒を率いて、ネパールにて海外研修事業を実施しました。

 

GLA、立命館慶祥高校、聖ザビエルカレッジ(ネパール)が連携した本海外研修プログラムでは、学生・生徒がカトマンズでの研修を含め、約5か月間にわたり協働学習を行いました。廣野アソシエイトフェローは、事前学習での指導から、現地訪問の準備と実施、また帰国後に実施した政策提言検討会議の開催まで、学生・生徒を丁寧に指導しました。

 

本プログラムは、後発開発途上国として位置づけられるネパールを例に、大国が開発途上国の人々の生活に与える影響について、「援助」「人権」「環境」「観光」の4つの視点から考察しました。レクチャーや文献調査、グループディスカッションを重ねて、十分にネパールへの理解を深めてから海外研修を迎えました。

 

現地では、聖ザビエルカレッジで学生主導の政策会議を実施し、ネパール政府の方から学生・生徒が取り組む現地の様々な社会問題に対する、政府の取り組みとその課題についてお話を伺い、UNDPやJICAからそれぞれの支援内容に関するレクチャーも受けました。女性支援を行うNGOを訪問し、ポカラのNGO “Himalayan Life Nepal”では、元ストリートチルドレンと交流したり、トレッキングをしながら環境保全キャンペーンを実施したり、社会における格差や環境問題の現地の状況に向き合いました。

 

帰国後は、事前に日本で行った研究と海外研修で得た体験や学びを踏まえて政策を立案し、政策提言検討会議で発表を行いました。GLAの学生による政策提言をはじめ、ジェンダーや大国の市民社会への影響などをテーマとした学生・生徒の発表に、ご来賓のドゥルガ・バハドゥル・スベディ駐日ネパール大使とダナンジャイ・レグミネパール観光庁長官が真剣に聞き入り、フィードバックをくださりました。

 

国際的な高大連携と海外研修を通して、次世代リーダーとしての活躍が期待される学生・生徒の成長が感じられ、大変有意義な活動となりました。

 

ネパール研修

(立命館慶祥高校の生徒との交流・指導を行っている様子)

 

廣野先生ネパール研修

(聖ザビエルカレッジで開かれたStudent Conferenceで撮影した集合写真/トップ写真は開会挨拶の様子)

 

廣野先生ネパール研修

(Himalayan Life Plasticsのペットボトルリサイクル工場での作業体験の様子)

 

 

 

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