研究活動レポート / 廣野 美和
廣野美和アソシエイトフェローが研究プロジェクト“Enhancing Australia-Japan Cooperation: New Approaches to Minilateralism”に参加しました
2023 / 11 / 13

2023 / 11 / 13
廣野美和アソシエイトフェローが、オーストラリア国立大学との共同研究プロジェクト“Enhancing Australia-Japan Cooperation: New Approaches to Minilateralism”に参加しました。
本プロジェクトは、オーストラリアと日本が「ミニラテラリズム」の枠組みを用いて、どのように「自由で開かれたインド太平洋」を実現させようとしているかを検討する共同研究プロジェクトです。ミニラテラリズムは、国連等の多国間主義(multilateralism)ではなし得ない少数国による比較的迅速なコンセンサス形成を可能にし、具体的な課題解決を目指すことのできるグループとして、アジア地域において注目を集めています。
廣野アソシエイトフェローは本プロジェクトの中で、中国が実施する独自のミニラテラリズムの枠組みを分析しました。中国のミニラテラリズムが、多くの途上国を包摂し、地域に限定せずグローバルな方向性を目指したものであることを指摘し、その視点から日豪のミニラテラリズムに関する政策を再検討する必要性を論じました。
本プロジェクトの活動の一環として、11月8日に大阪いばらきキャンパスでイベントを開催し、第1セッションで研究者と実務家と意見交換、第2セッションで多くの教員・学生を交えて議論しました。また、11月12日には日本国際政治学会の部会で研究者に向けて研究報告を実施しました。
本プロジェクトは、オーストラリア国立大学Fellow/Senior Lecturerのデービッド・エンバル(David Envall)氏が研究活動の代表を務める豪日交流基金助成金プログラムの助成を受けて行われました。