研究活動レポート / 廣野 美和

廣野美和アソシエイトフェローが第1回Global China Studies Seriesでモデレーターを務めました

2023 / 10 / 06

2023 / 10 / 06

2023年9月29日に開催された第1回Global China Studies Seriesのセミナー、“Seminar on Geopolitical Competition in Energy Transition: Perspectives of China, Japan, and the Global South”で廣野美和アソシエイトフェローがモデレーターを務めました。

 

Global China Studies Seriesは、中国の国際社会における動向と、その拡大するプレゼンスを世界、特に発展途上国の様々なアクターがどのように捉え、利用しようとしているのかについて考察することを目的としています。

 

第1回目となる本セミナーは、クリーンエネルギーを巡る中国と米国の競争の実態、またそれを取り巻く日本や発展途上国の多様なアクターの考えや行動をテーマに開催されました。

 

クリーンエネルギーは世界規模で取り組む必要がある課題でありながら、先進国と発展途上国の間で考えの違いや取り組みへの温度差が見られます。また、その中でも中国は豊富な資源と技術を有する極めて重要なアクターであり、米国との対立の激化に世界が注目しています。

 

一方で、両国の競争のみに焦点を当てるのではなく、それを取り巻く多様なアクターがどのようなスタンスを取っているのかを分析することが、実態の本質を理解するために不可欠であると廣野アソシエイトフェローがセミナーの冒頭で強調しました。

 

各国の国益が絡む複雑なクリーンエネルギーという課題について、3名の専門家がそれぞれの視点から解説しました。

<講演者・内容>
東京大学公共政策大学院特任教授 有馬純氏: “Climate change, geopolitics, and Japan’s policy stances”
丸紅経済研究所シニアアナリストPatrick Ryan氏: “Realism and the global energy transition: Shifting strategies of sogo-sosha and challenges ahead”
OIC総合研究機構専門研究員 トリシア・ウィジャヤ氏: “Fragmented responses and pivoting strategies of ASEAN countries in the face of US-China technology competition”

 

本セミナーは対面およびオンラインで開催され、参加者は熱心に講演に耳を傾けました。また講演後には多くの質問が寄せられ、非常に充実した質疑応答の時間を経て締めくくられました。

 

廣野先生セミナー

 

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