研究活動レポート / 末近 浩太
末近浩太フェローの「地域研究2.0」の研究成果がThird World Quarterly に掲載されました
2026 / 03 / 18
2026 / 03 / 18
末近浩太フェローは、中東・レバノンの政治に関する新たな研究成果を、英文ジャーナル Third World Quarterly で発表しました。本論文は、レバノンのシーア派イスラーム主義組織ヒズブッラーに対する市民の支持が、中東情勢の動き(政治的文脈の違い)によってどのように変化するのかを、独自のサーベイ実験を通じて検証したものです。「シーア派」「イラン」「イスラーム主義」などに基づく固定的な支持基盤があるとみなされがちなヒズブッラーへの市民の態度を、文脈依存的かつ動態的なものとして捉え直すことで、現代中東政治の理解に新たな視角を提示しています。
本研究は、地域の具体的現実に根ざした実証分析を、より広い方法論的・理論的・比較政治学的な論点へと接続する「地域研究2.0」の最新成果の一つでもあります。また、現在のイスラエル国防軍(IDF)とヒズブッラーの交戦の今後や、ヒズブッラーという組織の将来的な行方を考える上でも、示唆を与える内容となっています。
論文名:Fixed Attitudes, Contextual Shifts: Deconstructing Public Support for Lebanese Hezbollah through Survey Experiments
著 者:Kota SUECHIKA
発表雑誌:Third World Quarterly
掲載日:2026年3月16日(現地時間)
U R L:https://doi.org/10.1080/01436597.2026.2629584