研究活動レポート / 山末 英嗣
山末英嗣フェローらの研究成果がACS Sustainable Chemistry & Engineeringに掲載されました
2026 / 01 / 20
2026 / 01 / 20
2025年12月11日、山末英嗣フェローらの研究成果がACS Sustainable Chemistry & Engineeringに掲載されました。本研究成果は、黄リン(白リン)製造において従来の高温炭素還元法を革新しました。半導体製造の過程で発生するシリコンスラッジ(微細な粉末状のシリコン廃棄物)を還元剤として用いることで、1273 K(約 1000℃)で 91.4%の揮発率を達成し、従来法に比べて約 400℃の低温化と副生成物の排除に成功しました。これにより、エネルギー消費を大幅に削減し、純度の高い黄リンを選択的に生成できることが示されました。これらは、産業廃棄物の資源化によるサーキュラーエコノミーの推進、CO₂排出ゼロ化、そしてリン供給の安定化に貢献する技術であり、半導体産業や経済安全保障に直結する社会的意義を持つことが明らかになりました。
論文名:A Promising Silicothermic Route for Low-Temperature, Byproduct-Free Production of White Phosphorus Using Silicon Waste
著者:Shunsuke Kashiwakura, Ami Okamoto, Shoki Kosai, Masaru Takizawa, Eiji Yamasue
発表雑誌:ACS Sustainable Chemistry & Engineering
掲載日:2025年12月11日
URL:https://doi.org/10.1021/acssuschemeng.5c07921
プレスリリース:https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=679741&f=.pdf
また、本研究成果は2026年1月19日に日経新聞に掲載されました。以下のページよりご覧ください。
日経新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG094US0Z00C26A1000000/