小西 聡

RARAフェロー

デジタル変革時代の未知との遭遇を開拓する
センサ・マイクロマシン研究

デジタル変革時代の未知との遭遇を開拓する
センサ・マイクロマシン研究

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FELLOW PROFILE

1991年東京大学工学部、1996年同大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。
立命館大学理工学部専任講師、助教授を経て、2006年より教授(現職)。

滋賀医科大学客員教授(2007-)、京都大学薬学研究科連携教授(2009-2014)を兼任。
カリフォルニア工科大学、ブリュッセル自由大学、Harvard大学に留学。
国際学術論文誌4誌のEditorメンバー。

生き物との境を越えるマイクロマシン技術で掴む未知の可能性

微視的・巨視的両観点を意識し、以下のセンサ・マイクロマシン研究に取り組んできました。人(生体)と科学技術の関係を重視し、医療健康分野はもとより、さらに広く学際研究による社会貢献を目指します。具体的には、以下の3つのテーマを設定します。

 

・センサ・マイクロマシン研究(特にソフトマイクロマシン研究)

・バイオニックマイクロマシン研究

・マイクロロボット研究とそのヒューマンインタフェース応用

 

微視的・巨視的観点に基づくシステムのモデル解析や設計にもともと関心があり、博士課程の研究ではマイクロマシンのセル(細胞)構造による自律分散型システムの構築にソフト・ハード両面から取り組んできました。以来、生体にみる微視的・巨視的構造や仕組みを意識し、生体との関係を重視したセンサ・マイクロマシンの研究に取り組んでいます。そして、センサ・マイクロマシン技術の魅力を活かしたバイオニックマイクロマシンやマイクロロボットに関する研究の応用展開を実現することを目指しています。

 

今後は、センサ・マイクロマシン研究(特にソフトマイクロマシン研究)を基盤研究とし、バイオニックマイクロマシン研究を通してOrgan-on-a-Chipの電脳化とその応用に取り組んでいきます。さらに、独自の “触れる顕微鏡”技術が拓く未知との遭遇をテーマとして、マイクロロボット研究とそのヒューマンインタフェース応用の研究を進め、DX時代におけるセンサ・マイクロマシンの可能性を追求、提示していきたいと考えています。

 

細胞工学を活用した再生医療研究の例にみられるように、工学とライフサイエンスの関係が急接近してきています。手段となる工学と医学や薬学等の応用分野の両者を把握し、橋渡しを担う役割の重要性が全世界的に増しており、医薬工連携において異分野連携を特長とする本研究の寄与可能性が高まっていると考えています。

 

――パートナーシップについて

工学の価値に深い理解がある応用分野側との信頼関係に基づくパートナーシップの構築が重要となります。さらに社会実装に向けては、科学技術の社会貢献への深い理解に基づく文理連携パートナーシップを重視しています。

 

――研究連携で大切にしていること

国内外との研究機関の連携においては、信頼関係に基づく、特長の相互提供による利他を通した成長を重視しています。

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