金子 健太郎

RARAフェロー

新しい半導体材料のエネルギー応用:水素生成、燃料電池、メタマテリアル

新しい半導体材料のエネルギー応用:水素生成、燃料電池、メタマテリアル

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FELLOW PROFILE

2013年京都大学大学院 工学研究科 電子工学専攻 博士課程 修了。博士(工学)。
京都大学助教、講師を経て、立命館大学教授(2022年)、RARAフェロー(2023年)、半導体応用研究センター長 (2024年)。
新しい酸化物の開拓と新規応用について多くの企業と共同研究を行っており、第23回船井学術賞など25の賞を受賞している。滋賀県等の行政機関に半導体政策等の提言を行い、三重県の半導体産業振興方針策定に係る有識者会議のメンバーも務める。

新材料の開拓により、これまでにない機能をもつ材料を生み出したり、世界のエネルギー問題を解決したい

最先端の半導体材料を開拓する事で、社会の省エネルギー化に役立つ研究開発を行っています。例えば、燃料電池や水素生成技術をより安全安価なものにするために、ステンレスセパレータに酸化スズをコーティングする事で、従来品と同等以上の性能を示し格段にコストを下げられる事を実証してきました。また、酸化鉄と酸化ガリウムの積層体により熱効率が非常に高い光学メタマリアルの開発等、様々な機能を付与する機能性材料の開拓を行っています。

 

AIや人工知能の発達により、人間が苦労して新材料を作り出す必要が無い時代が来るかもしれません。しかし歴史を紐解いてみると、革新的な材料のほとんどは思いがけないひらめきや偶然によってもたらされてきました。大量のデータの集合知から生み出されたものではなく、その集合知から外れた「常識ではあり得ない領域」で見つかる事が多いのです。私はこのような「変な材料」を見つけ出す事をライフワークとして、今後も続けていきたいです。

 

この研究を通して、世界の省エネルギー化に貢献する事が大きな夢です。大学での基礎開発から様々な材料が生み出されて、材料の研究にはまだまだ面白くて夢のある部分が残っている事を今の若い人たちに示したいです。

 

そのために、企業との実践的な共同研究が重要になると考えます。水素生成は非常に大きなプロジェクトですので、供給、輸送、活用のあらゆる分野でのプレーヤーとの協業が重要です。また、行政サイドとの連携も重要になります。

 

未来のエネルギー源である水素の普及に寄与したいと考えています。これまでは生成コストが高い事が最大のネックでしたので、その点を解決して究極にクリーンな水素社会の実現に貢献したいです。

 

―― パートナーシップについて
企業さんだけではなく、水素ステーションのインフラ整備など行政サイドとの交流も重要と考えています。また、周辺産業との連携も重要と考えます。

 

―― 研究連携で大切にしていること
一つの研究室が得られる成果は本当に限られていますので、研究分野や領域が異なる多くの人たちと知見を共有しながら進めたいと思います。 研究や研究者としての多様性を大切にしたいと思います。

 

(2026年2月更新)

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